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理科系クラブの成果を披露〔神奈川新聞オンライン版 2004年11月18日〕
「第十五回県高校理科部研究発表大会」(県高校文化連盟主催)がこのほど、横浜市西区紅葉ケ丘の県立青少年センター分館で開かれた。毎年この時期に行われているもので、県高校文化祭の一環。数が少ない理科系クラブの活動を盛んにし、各校の交流を図るのが目的。十四校、十四団体百二十人が日ごろの成果を披露した。
発表の持ち時間は十五分。身近な昆虫の生態観察から気候の温暖化を考察したり、下水処理が河川の水質に及ぼす影響を化学的に分析するなど、テーマはさまざまな分野にわたり、真剣な表情で取り組んでいた。
大会後の審査で、県教育長賞候補に向上高校生物部の「外来種タイワンシジミから考える環境問題」「寒川宮山サギコロニー・レポート」と、県立上溝高校科学同好会の「ヒガシカワトンボの生活史に見られる気候温暖化の影響について」が選ばれた。
県高校駅伝 女子、秦野が劇的V/男子、藤沢翔陵V6/神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年11月7日〕
男子第57回、女子第21回県高校駅伝競走大会(県高体連・神奈川陸協主催、毎日新聞社など後援)が6日、山北町の丹沢湖周回コースで開かれた。男子(7区間42・195キロ)は1区から独走した藤沢翔陵が6年連続25回目の優勝。女子(5区間21・0975キロ)は最終区まで勝負がもつれこみ、ゴール直前、1歩の差で秦野が15年ぶり3回目の優勝を決めた。両校は12月26日に京都市で開催される全国大会に、神奈川代表として出場する。【内橋寿明、野口由紀、木村光則】
◆女子◆
◇ゴール直前、一歩の差
エース区間の1区がスタートすると、秦野、白鵬女子、荏田など8校が先頭集団を形成し、秦野の二宮美幸選手がスパートをかけて後続を引き離した。日大藤沢の宮瀬佳奈選手も抜け出し、2位でタスキをつないだ。
2区では、秦野の柚木園悠選手がペースを崩さず力走。7位で同区をスタートした白鵬女子の高橋瞳選手は軽快な走りで、2位の藤沢の西峯晴香選手に1秒差まで追い上げた。
3区でも秦野は石山彩菜選手の軽快な走りでトップを維持。しかし、白鵬女子の市橋里菜選手が区間記録に2秒差の力走を見せ、秦野との差を12秒まで詰めた。
4区では、秦野の横山由佳選手を白鵬女子の石川愛美選手がじわじわ追い上げ、最終区の5区の手前100メートルの地点で並んだ。逃げる横山選手と食らいつく石川選手は同時にタスキを渡し、勝負はアンカーに託された。
5区では秦野の古宮久美子選手が一歩先に出たが、ゴールまであと2キロの地点で白鵬女子の横山智映選手が追いついた。汗をぬぐいながら走る両選手はゴール300メートル手前で横に並び、デッドヒートの末に秦野の古宮選手が1秒差で競り勝った。
◇ベストで臨む−−秦野・内藤篤史監督の話
1区の二宮選手がもらったリードで他の選手も自分の走りができたと思う。京都では、ベストな状態で臨んで、どこまで行けるか試したい。
◇先輩の後押し励みに−−秦野・古宮久美子選手
15年ぶりの優勝をかけた勝負は、5区のアンカーに託された。
秦野のアンカーは1年生の古宮久美子選手。県総体で三千メートル2位となり、最終走者を任された。「私でいいの?」という不安に加え、10月には右足甲を疲労骨折し、区間を試走することもできずに本番を迎えた。
心の支えとなったのは、今回走ることができなかった福山千絵主将をはじめとする3年生の先輩たちだった。3年生は古宮選手の相談に何度も乗り、水色のタスキとハチマキを手作りした。ハチマキにはみんなのイニシャルが縫い込んであった。
強豪・白鵬女子と同時にたすきをもらった古宮選手。先に飛び出したが、常に後ろに付けられる苦しい展開となり、最後の直線まで勝負はもつれた。「最後はつらかったけど、3年生の応援する声が聞こえて後押しされた。先輩と全国大会に行くと約束したから」。力を振り絞ってゴールした後、古宮選手は福山主将に駆け寄り抱きついた。15年ぶりの優勝は、チーム全員で勝ち取ったものとなった。【野口由紀】
◇あと一歩及ばず
○…6連覇を狙った白鵬女子高校はアンカーの横山智映選手が秦野を最後の直線で抜こうとしたがあと一歩及ばず、ゴールと同時に倒れこんだ。わずかの差で全国大会への切符を逃した選手たちは抱き合って悔し涙を流した。
白鵬にとっては1区で首位から48秒差と大きく出遅れたのが誤算だった。佐野純監督も「1区でとんとん、その後徐々に引き離していければと思っていたが、50秒も離されては……」と言葉が出なかった。
横山選手は「私の区間ですべてが決まると思い必死に走ったが、ラスト5メートルで足が動かなかった。やっぱり力不足。悔いは残るけれど、精いっぱい走ったし、これからも陸上を続けていくので頑張りたい」と最後はさわやかに話した。
◆男子◆
一人旅が始まったのは、スタートから約2・5キロの地点。昨年の都大路を経験して、一回り大きくなった石谷慶一郎選手が、3人の集団から飛び出した。後ろを振り返るが、カーブの多い山道のためランナーは全く見えない。2位と30秒以上の差をつけた。
2区から6区まで快走が続き、アンカーは、金沢大輔選手。小菅監督が、「精神面に課題があったが、まじめさをかった」と大会直前に抜てきされた。「やっと走れるという思いだった。楽しかった」。ゴールの瞬間は右手の人さし指を突き上げた。「県ナンバーワンのサインです。たくさんの観客がいて、感動しました」と興奮気味に話した。
◇全国で入賞目指す−−藤沢翔陵・小菅正男監督の話
1区7キロ地点で2位と150メートルの差がついた時、勝ったと確信した。今大会前の調整の失敗を反省し、全国大会では、入賞を目指す。
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【女子成績】
(1)秦野1時間11分59秒(2)白鵬女子1時間12分0秒(3)藤沢1時間13分43秒(4)相洋1時間15分7秒(5)荏田1時間16分6秒(6)鶴見1時間16分50秒(7)県横須賀(8)市ケ尾(9)大原(10)新栄(11)多摩(12)上溝南(13)小田原(14)横須賀総合(15)西湘(16)港南台(17)東海大相模(18)生田東(19)茅ケ崎北陵(20)湘南(21)厚木(22)大清水(23)新城(24)大和(25)日大藤沢(26)希望ケ丘(27)追浜(28)大和西(29)柏陽(30)日女大付属(31)厚木北(32)百合丘(33)伊志田(34)横浜翠嵐(35)湘南学院(36)海老名(37)秦野南が丘(38)平塚商(39)城山(40)桜丘(41)法政女子(42)大和東(43)相模原(44)桐光学園(45)麻溝台(46)座間(47)関東六浦(48)相模原総合(49)釜利谷
【女子区間賞】
▽1区・二宮美幸(秦野)20分9秒▽2区・高橋瞳(白鵬女子)、西峯晴香(藤沢)13分53秒▽3区・市橋里菜(白鵬女子)9分59秒▽4区・石川愛美(同)10分16秒▽5区・古宮久美子(秦野)16分54秒
【男子成績】
(1)藤沢翔陵2時間9分1秒(2)桐蔭学園2時間10分56秒(3)法政二2時間11分27秒(4)相洋2時間12分44秒(5)光明相模原2時間12分49秒(6)秦野2時間12分59秒(7)横浜(8)鎌倉学園(9)湘南通信(10)多摩(11)小田原(12)荏田(13)久里浜(14)横須賀総合(15)大原(16)東海大相模(17)相模田名(18)大清水(19)湘南工大付(20)相模原総合(21)市ケ尾(22)鶴見(23)厚木(24)新栄(25)向上(26)相模原(27)座間(28)吉田島農林(29)茅ケ崎北陵(30)麻溝台(31)桜丘(32)伊志田(33)上溝南(34)城山(35)平塚江南(36)県横須賀(37)秦野南が丘(38)金井(39)厚木北(40)希望ケ丘(41)桐光学園(42)西湘(43)川和(44)慶応(45)日大藤沢(46)三浦(47)湘南(48)平塚学園(49)山北(50)追浜(51)大和(52)関東学院(53)海老名(53)大磯(55)横浜翠嵐(56)大和東(57)鎌倉(58)旭(59)日大高(60)平塚商(61)関東六浦
【男子区間賞】
▽1区・石谷慶一郎(藤沢翔陵)30分15秒▽2区・藤井和也(桐蔭学園)8分26秒▽3区・小出健一郎(藤沢翔陵)24分6秒▽4区・川崎健太(同)25分12秒▽5区・高橋周平(同)8分52秒▽6区・吉田裕平(桐蔭学園)15分48秒▽7区・三田翔平(同)15分34秒
毎日新聞 2004年11月7日慶応、栄光学園が初戦突破〔神奈川新聞オンライン版 2004年11月6日〕
第45回秋季関東高校軟式野球記念大会(県高校野球連盟主催、神奈川新聞社など後援)は5日、県立相模原球場ほかで1回戦8試合が行われた。
県大会優勝の慶応は2―0で修徳(東京B)を、準優勝の栄光学園は3―1で中央(群馬B)をそれぞれ下し、準々決勝進出を決めた。向上は終盤の追い上げ及ばす、6―9で拓大紅陵(千葉A)に敗退。桐蔭学園は延長十一回、0―1で前橋育英(群馬A)にサヨナラ負けした。
大会第2日は6日、準々決勝4試合が県立相模原球場ほかで行われる。慶応―市川(千葉B)は横山球場で、栄光学園―浦和南(埼玉B)は相模原球場で、いずれも午前10時から始まる。
第45回秋季関東高校軟式野球記念大会 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年11月6日〕
◇第45回秋季関東高校軟式野球記念大会(5日・相模原球場など)
▽1回戦
修徳(東京)
000000000=0
00000020×=2
慶応
(修)福川−綾部
(慶)宮本−笹倉
桐蔭学園
00000000000=0
00000000001=1
前橋育英(群馬)
(延長十一回)
(桐)折戸−杉本
(前)小須田−三上
▽二塁打 東條(桐)斎藤(前)
中央(群馬)
100000000=1
00110001×=3
栄光学園
(中)山田−加藤
(栄)前田−唐沢
▽三塁打 児玉(栄)
拓大紅陵(千葉)
200320011=9
000000123=6
向上
(拓)相生、塩見−塩見、笹原
(向)今野、市川−高橋
▽三塁打 本庄(拓)
▽二塁打 菅野3(拓)今野、新井(向)
毎日新聞 2004年11月6日
関東高校乾式野球きょう開幕〔神奈川新聞オンライン版 2004年11月05日〕
5日から県立相模原球場などで始まる第45回秋季関東高校軟式野球記念大会の開会式が4日、同球場で行われた。
式では参加16校が元気よく入場行進。開催地を代表して、神奈川県大会で優勝した慶応の木舟正喜主将が「各地区の代表として戦えることを誇りに思い、正々堂々最後まで全力で戦うことを誓います」と、力強く選手宣誓した。
5日は、慶応、桐蔭学園、栄光学園、向上の神奈川県勢4校がそれぞれ1回戦に臨む。
秋季国体:24日 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年10月25日〕
(24日)
◇陸上
【少年男子A】
▽百メートル決勝
(1)佐分慎弥(神奈川・荏田高)10秒47
▽走り幅跳び決勝
(5)舘山(神奈川・秦野南が丘高)7メートル31
【少年男子共通】
▽棒高跳び決勝
(4)今野(神奈川・湘南学院高)4メートル80
【成年女子】
▽百メートル障害決勝
(4)鷲頭(神奈川・横浜国大大学院)13秒87
◇自転車
▽少年個人ロードレース(119キロ)
(3)柴田(神奈川・向上高)3時間8分43秒(7)市山(神奈川・法政二高)3時間10分36秒
◇馬術
▽成年女子二段階障害飛越(減点法)
(6)平島(神奈川・ホワイトスカイ)0点、28秒56
▽成年男子セントジョージ賞典馬場馬術(得点率)
(3)松元(神奈川・イザール)61・600
◇山岳
▽成年男子縦走成績
(4)神奈川97・355点
毎日新聞 2004年10月25日
米国から教師20人―草の根レベルで交流〔タウンニュース伊勢原版 2004年10月22日〕
10月11日から18日までの8日間、フルブライトメモリアル基金(FMF)米国教育者招聘プログラムに基づき、20人の米国人教育者が伊勢原市を訪れた。
同プログラムは、1996年に開始された教員の交流事業。1997年から毎年600名、今年も6月・10月・11月に各200人の米国人教育者を招く。さまざまな市の人々と米国人教育者が草の根レベルで交流するもの。伊勢原市が同プログラムの受け入れ要請を受けたのは昨年7月。近年では厚木市や大和市で受け入れが行われている。
11日に伊勢原市に到着したグループは、中央公民館で茶会を体験。慣れない正座に悪戦苦闘する姿も見られた。その後、12日には市長表敬訪問や横浜国立大学を訪問した。13日に石田小学校、14日に中沢中学校、15日には私立向上高等学校・自修館中等教育学校を訪問し、授業風景やクラブ活動を見学した。「小・中・高の良い面を持ち帰り、自分の学校に役立てたい。伊勢原はとてもすばらしくフレンドリーでした。また、学校を見学し教員の抱えている問題は世界的に同じだと分かった」と話す。
16・17日はホストファミリーと過ごした。丁度開催中の道灌まつりでは、「訪問先の小・中学生が声をかけてくれた」とうれしそうだった。最終日の18日には大山阿夫利神社下社を見学して、伝統工芸の大山こまの絵付けを体験。「普通の観光ではできない貴重な体験をできた。みなさんの温かいもてなしに感謝しています」と話した。一行は19日に東京に戻った。
※フルブライトメモリアル基金は、戦後まもなく米国の故J.ウィリアム・フルブライト上院議員によって発足された人物交流プログラム「フルブライト交流計画」の日本への貢献に対し、感謝の意と広くアメリカ国民に日本を知ってもらうために日本政府がFMF事業を発足した。
高校軟式野球秋季県大会 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年10月13日〕
◇第45回高校軟式野球秋季県大会(11日・保土ケ谷球場)
▽決勝
慶応
000001001=2
000001000=1
栄光学園
▽3位決定戦
向上 不戦勝 法政二
(法政二の出場辞退により)
▽D代表決定戦
武相
000000010=1
20000000×=2
桐蔭学園
毎日新聞 2004年10月13日◇全国高校ラグビー大会県予選(3日・上郷高など)
▽2回戦
湘南通信 34−7 生田
桐光学園 27−0 新城
上郷 20−7 山手学院
合同D 64−0 合同E
相洋 10−0 県川崎
神奈川工 52−5 横浜創学館
武相 19−0 鎌倉学園
湘南 96−0 桐蔭中等
関東学院 7−0 横浜隼人
合同B 19−0 合同A
横浜緑ケ丘 15−0 合同C
桐蔭学園 31−0 向上
日大 64−0 大磯
城北工 30−0 川和
平塚学園 17−10 松陽
横浜商大 49−0 平塚工科
合同A=県横須賀工・市横須賀総合・津久井浜・追浜・岩戸
合同B=岡津・瀬谷
合同C=港北・旭
合同D=市戸塚・横浜創英・柏陽・横浜平沼・横浜
合同E=大船・七里ガ浜・湘南学園・藤沢西・深沢
栄光、向上がまず関東切符〔神奈川新聞オンライン版 2004年9月21日〕
県高校軟式野球秋季大会(県高校野球連盟主催、神奈川新聞社など後援)第3日は20日、栄光学園高ほかで1、2回戦4試合を行った。栄光学園、向上がそれぞれ2回戦を突破し、準決勝進出を決めるとともに、関東大会(11月5日から4日間・県立相模原ほか)の出場権(上位4校)を獲得した。
大会第4日は23日、栄光学園高で法政二―武相、横浜創学館―慶応の2回戦2試合を行い、関東大会に出場する残り2校が決定する。
向上、桐蔭学園が2回戦へ〔神奈川新聞オンライン版 2004年9月20日〕
県高校軟式野球秋季大会第2日は19日、栄光学園高で1回戦2試合を行い、向上が10―0の5回コールドで光明相模原を、桐蔭学園が1―0で三浦をそれぞれ下し、2回戦に駒を進めた。
向上は初回から打線が爆発。打者10人を送り込む猛攻で4点を先制し、二回にも4点を追加して試合を決めた。桐蔭学園は、先発折戸が9回を被安打1で完封。打線は三回に敵失がらみで決勝点をもぎ取った。
大会第3日は20日、栄光学園高などで、1回戦2試合と2回戦2試合を行う。
選手の成長が最高の喜び〔タウンニュース保土ヶ谷版 2004年9月9日〕
2004神奈川県大会リトルシニア部門で優勝した保土ヶ谷リトルシニアの監督 中島 慎司さん 星川在住 46歳
○…チーム創立当初から挑戦し続けてきた大会に、7回目の挑戦で初めて優勝した。「3年生にとっては最後の大会。負けずに引退させてあげられてよかった」と笑顔で振り返る。試合後は愛する選手たちの手で宙を舞い、普段は「すぐ怒る」と恐れられている鬼♀ト督も、思わず涙してしまったそうだ。ただ、「選手たちの頑張りはもちろん、コーチや保護者の協力があったからこその優勝。本当に嬉しい」とチームを支える裏方さんへの感謝も忘れない。
○…星川小学校から保土ケ谷中学校に進み、高校は向上高校へ。もちろん野球部でレギュラーとして活躍するも、大会での最高成績は準優勝。後一歩で甲子園出場を逃した記憶がある。だからこそ「自分ができなかった夢を、子ども達に実現させてあげたい」。そんな思いもあり、野村克也監督率いるシニアチームで指導方法を学んだ後、7年前に高校野球部の同級生と一緒に保土ケ谷リトルシニアを立ち上げた。ただし、練習設備も何も無いところからのスタート。バットやボールは大学や高校を回って、お古を貰い集めたという。
○…日曜・祝日も練習と、生活の中心は野球。そのため、この夏も5歳になるお嬢さんと出かけたのは、映画を観に行った1日だけ。家の事は奥様に任せっぱなしだという。ただし、この生活は結婚する前から。奥様とのデートのほとんども、自分が指導する練習場だったというから、まさに野球漬け。「本当によくやってくれていると思うよ」。選手には厳しい監督も、奥様には頭が上がらない様子だ。
○…「人間的成長なくして、技術的な進歩なし」が持論。だからこそ礼儀や挨拶もうるさいほど指導する。しかし、子ども達に注ぐ視線は、厳しくも愛情あふれる父親のようだ。「指導者の最大の魅力は、子ども達の成長を目の当たりにできること。だからこそ体力の続く限り、全国優勝を目指して頑固親父でこれからも」。そう言って豪快に笑った。
中国高校総体:5日〔毎日新聞オンライン版 2004年8月6日〕
◇レスリング
▽50キロ級決勝
福留和寿 判定 長江翔太
(茨城・霞ケ浦) (三重・久居)
▽55キロ級決勝
紋谷哲平 フォール 矢野吉住
(茨城・霞ケ浦) 5分16秒 (大分・日本文理大付)
▽60キロ級決勝
大沢茂樹 Tフォール 米満達弘
(茨城・霞ケ浦) 5分19秒 (山梨・韮崎工)
▽66キロ級決勝
宮原崇 フォール 安沢薫
(秋田・秋田商) 1分6秒 (神奈川・向上)
▽74キロ級決勝
大月葵斐 Tフォール 小椋良介
(大分・日本文理大付) 3分59秒 (静岡・飛竜)
▽84キロ級決勝
小林敏雄 フォール 矢野将章
(長野・上田西) 3分31秒 (奈良・広陵)
▽96キロ級決勝
木暮僚太 フォール 広瀬啓太
(茨城・霞ケ浦) 1分7秒 (岐阜・岐南工)
▽120キロ級決勝
荒木田進謙 判定 藤本健治
(青森・光星学院) (岩手・盛岡工)
◇陸上
【男子】
▽二百メートル
(1)井形亮(福岡・有明高専)21秒32(2)知念(沖縄・中部商)21秒56(3)宮本(岡山・倉敷工)21秒62
▽八百メートル
(1)松田慎太郎(山形・東海大山形)1分52秒79(2)糸川(千葉・東金商)1分52秒85(3)佐藤(宮城・小牛田農林)1分53秒59
▽五千メートル
(1)メクボ・モグス(山梨・山梨学院大付)13分40秒44(2)佐藤(長野・佐久長聖)13分45秒23(3)ワンジル(宮城・仙台育英)13分47秒22
▽走り高跳び
(1)守田俊啓(熊本・宇土)2メートル06(2)石引(千葉・東京学館)2メートル06(3)小東(兵庫・西脇)2メートル03
▽やり投げ
(1)田中雄介(大阪・柏原)66メートル18(2)高橋(栃木・国学院栃木)64メートル70(3)菊田(京都・網野)61メートル92
【女子】
▽二百メートル
(1)河野千波(千葉・東京学館浦安)24秒36(2)馬渕(岐阜・大垣商)24秒38(3)長倉(静岡・静岡市立)24秒56
▽八百メートル
(1)陣内綾子(佐賀・佐賀西)2分5秒37(2)フィレス(山梨・山梨学院大付)2分5秒56(3)小林(兵庫・須磨学園)2分8秒76
▽走り幅跳び
(1)中村悠子(京都・京都文教)6メートル02(2)田中(大阪・大阪成蹊女)6メートル01(3)平川(福岡・伝習館)5メートル89
▽七種競技
(1)安田地中海(奈良・添上)5246点=大会新(百メートル障害14秒21、走り高跳び1メートル69、砲丸投げ10メートル66、二百メートル25秒63、走り幅跳び5メートル59、やり投げ31メートル76、八百メートル2分20秒59)(2)冨山(大阪・敬愛女)4909点(3)浅津(島根・出雲北陵)4768点
◇アーチェリー
▽男子個人決勝
辻野希志章 105−97 後藤智教
(和歌山・貴志川) (宮城・米谷工)
▽女子個人決勝
南知里 102−89 角田夕佳
(滋賀・草津東) (福井・丹南)
◇ソフトボール
▽女子決勝
星城(愛知)
0001000=1
000101×=2
木更津総合(千葉)
(星)河野−阿南
(木)大久保−峰
(木更津総合は初優勝)
◇バレーボール
▽女子決勝
九州文化学園 3 25−19 1 共栄学園
(長崎) 26−24 (東京)
25−27
25−21
(九州文化学園は2年連続3度目の優勝)
毎日新聞 2004年8月6日 東京朝刊軟式高校球児の夏も開幕〔朝日新聞オンライン版 2004年7月20日〕
第49回全国高校軟式野球選手権南関東地方予選・神奈川大会(県高野連主催、県教委、朝日新聞横浜総局など後援)が19日、横浜市中区の横浜スタジアムで開幕した。昨年より2校多い20校が参加。25日まで伊勢原球場と茅ケ崎球場で試合があり、27日と29日に大和引地台球場で準決勝、決勝が行われる。
開会式では、横浜商の女子部員、高田多恵子さんと菅沼彩さん(共に3年)が先導役となり、20校の選手が入場行進した。高田さんと菅沼さんは女子選手の出場許可を求めながら野球を続けてきた。女子の出場は今年も認められなかったが、2人は開会式の後、「勝ちたいという気持ちは男子部員と同じ」「自分にやれることをやろうと堂々と歩いた」と話した。
選手宣誓は、初出場・自修館(伊勢原市)の山本治樹主将(2年)。「夏の暑さに負けない熱い気持ちで、一球一球に魂を込め正々堂々と戦い抜くことを誓います」と、はつらつと述べた。
優勝校は来月7、8両日に埼玉県である南関東大会に出場。同月25日から兵庫県で開かれる全国大会を目指す。
▽1回戦
横 浜 商14−0クラーク横浜(5回コールド)
全国高校軟式野球神奈川大会、開幕
自修館・山本主将、力強く選手宣誓 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年7月20日〕
第49回全国高校軟式野球選手権神奈川大会(県高野連主催、毎日新聞横浜支局など後援)が19日、開幕した。20校が参加し、優勝校は南関東大会に出場する。横浜スタジアムであった開会式では、自修館の山本治樹主将が「1球1球に魂を込め、正々堂々と戦い抜くことを誓います」と選手宣誓した。クラーク国際の監督は神奈川大会初の女性監督の柴田香織さん(30)。開幕戦で横浜商と対戦した。【内橋寿明】
【横浜スタジアム】
▽1回戦
横浜商 12632=14
クラーク国際 00000=0
(五回コールド)
毎日新聞 2004年7月20日
全国高校軟式野球:神奈川大会 出場校選手紹介/1 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年7月14日〕
第49回全国高校軟式野球選手権神奈川大会(県高野連主催、毎日新聞横浜支局など後援)が19日開幕し、横浜スタジアムなど4球場で熱戦が繰り広げられる。決勝進出の2校は8月7日からの南関東大会に出場、兵庫県明石市の明石公園野球場などで8月25日から開催される全国大会の代表枠を争う。神奈川大会の開幕を前に、出場予定の全20校の登録選手を4回に分けて紹介する。(◎は主将)【内橋寿明】
………………………………………………………………………………………………………
◇向上
監督 夏目修一
投 市川侑弥 (2)
捕 高橋政俊 (2)
一 山口尚希 (3)
二 冨岡哲也 (2)
三 松嶋幸太 (3)
遊 加藤良平 (3)
左 ◎伊従拓也 (3)
中 星原健 (3)
右 関槙也 (2)
補 中丸真伍 (3)
〃 池田敏之 (3)
〃 浜田透 (3)
〃 丸竜也 (2)
〃 佐藤将也 (2)
〃 熊沢豊和 (2)
〃 今野聡 (2)
〃 山口和記 (2)
〃 内田竜平 (2)
〃 秋間喬太 (2)
〃 新井崇弘 (1)
◇桐蔭学園
監督 五十子大典
投 張乙紘 (3)
捕 ◎堤大輔 (3)
一 山崎純 (3)
二 高野渉 (3)
三 向山勇気 (3)
遊 大野寛之 (2)
左 戸倉義昭 (3)
中 青木誠一 (3)
右 柏木悠 (1)
補 折戸辰也 (1)
〃 池上孝徳 (2)
〃 杉本紳朗 (2)
〃 後藤俊介 (3)
〃 堀井正志 (3)
〃 三上智彦 (3)
〃 久保僚紀 (3)
〃 柳舘豪 (3)
〃 相沢圭樹 (2)
〃 菊地宗一 (3)
〃 東條剛 (2)
◇光明相模原
監督 原田耕一
投 山口洸 (3)
捕 ◎石井明信 (3)
一 加藤泰裕 (3)
二 会沢崇利 (3)
三 仙北屋一博(3)
遊 小川義徳 (3)
左 深堀裕樹 (3)
中 杉山隆輝 (3)
右 渡辺友宣 (3)
補 金子堅太 (3)
〃 石川太朗 (2)
〃 吉村幸平 (2)
〃 栗原翔 (3)
〃 米田浩士 (2)
〃 大竹誠矢 (1)
〃 小林優介 (1)
〃 児玉涼輔 (1)
〃 児山裕樹 (2)
〃 望月駿 (2)
〃 桜井祐希 (1)
◇県商工
監督 塚本猛
投 佐藤聖也 (3)
捕 小原隆 (3)
一 保科富軌 (3)
二 渡辺匡 (3)
三 安斉正洋 (3)
遊 阿部豪也 (3)
左 ◎衛藤強 (3)
中 瀬戸口貴士(3)
右 斉藤浩 (3)
補 阿部仁志 (3)
〃 菅元樹 (3)
〃 星野由樹 (3)
〃 小嶋翼 (3)
〃 高橋裕紀 (2)
〃 小原司 (2)
〃 泉栄秀 (2)
〃 沖田恭兵 (2)
〃 斉藤貴宏 (2)
〃 矢萩智明 (2)
〃 長谷川辰年(1)
◇平塚ろう学校
監督 岩瀬清実
投 ◎鈴木崇氏 (3)
捕 多田拓真 (2)
一 成松慎平 (1)
二 永田悠朗 (2)
三 中里裕也 (2)
遊 高山和也 (1)
左 白木正幸 (1)
中 飴谷龍洋 (2)
右 新井竜二 (1)
補 有水裕之 (3)
〃 簗瀬大佑 (3)
〃 嶋崎勇人 (1)
〃 高橋晃弘 (1)
〃 稲葉涼 (1)
全国高校野球:神奈川大会 横浜創学館、初戦順調に−−藤嶺藤沢も /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年7月13日〕
◇藤嶺藤沢も、横浜緑ケ丘降す
全国高校野球選手権神奈川大会(県高野連、朝日新聞社主催)は12日、11球場で1回戦22試合があった。保土ケ谷球場、大和引地台球場には、昨秋の県大会優勝の横浜創学館、同準優勝の藤嶺藤沢が登場。創学館は8−4で横浜清陵総合を、藤嶺藤沢は4−1で横浜緑ケ丘を振り切った。大会第4日目も1回戦22試合が11球場で開催される。【内橋寿明、鈴木一生】
▽1回戦
【横浜スタジアム】
市ケ尾
004000000=4
01003002×=6
荏田
釜利谷
0001010131=7
2110000020=6
城山
(延長十回)
【保土ケ谷球場】
横浜清陵総合
000030001=4
20130110×=8
横浜創学館
旭丘 0 0000=0
霧が丘 01310×=14
(五回コールド)
【平塚球場】
大磯
032000012=8
001003010=5
三浦臨海
相模原
0004212=9
0000000=0
横須賀大津
(七回コールド)
【大和引地台球場】
南 0000000=0
大和南 1003003=7
(七回コールド)
藤嶺藤沢
201010000=4
000001000=1
横浜緑ケ丘
【相模原球場】
横須賀学院
1311120=9
0000000=0
弥栄西
(七回コールド)
麻溝台 3300001=7
上鶴間 0000000=0
(七回コールド)
【横須賀スタジアム】
磯子
0100000001=2
0000000100=1
逗葉
(延長十回)
磯子工 00402205=13
県横須賀 10230000=6
(八回コールド)
【藤沢八部球場】
藤沢西 320203=10
大船 000000=0
(六回コールド)
湘南学園 01000=1
横須賀総合 12413=11
(五回コールド)
【等々力球場】
藤沢翔陵
000030313=10
010010000=2
高津
津久井浜 0002010000000=3
川崎北 0001011000001=4
(延長十三回)
【秦野球場】
菅 00000=0
追浜 80002=10
(五回コールド)
大楠 00000=0
金井 43111=10
(五回コールド)
【小田原球場】
立花学園
221000010=6
200000000=2
岡津
秀英 20000000=2
厚木 01102311=9
(八回コールド)
【伊勢原球場】
光陵
0004000012=7
0000001040=5
向上
(延長十回)
慶応藤沢 6120002=11
横浜学園 0300100=4
(七回コールド)
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■青春譜
◇9回投げ抜き、満足感−−横浜清陵総合・岩佐輝則投手(3年)
リベンジを誓って一回裏のマウンドに登った。春季県大会の地区予選では、横浜創学館に0対7のコールド負けを喫していた。試合開始前、好投手といわれる創学館の高橋徹投手と「お互いがんばろうぜ」と声を交わしながら、チームとしても投手としても「負けたくない」という思いを再確認した。
直球のスピードには自信がある。MAX(最速)138キロ。高校生離れした球速は、1日おきに15キロの走り込みで鍛え上げた下半身が支えている。
初回、走者を1人背負って4番打者を迎え、2球目は強気で内角に直球を投げ込んだ。「狙い通りのコース」だったが、レフトスタンドに運ばれ2点を先制された。その後も「打線が何とかしてくれる」と信じて打たれても内角を攻め続けた。
チームは四回まで高橋投手に6三振を奪われて無安打。点差は6点。五回表に打席に入る前、「コールド負け」が頭をよぎる。「最後まで試合をしたい」と変化球に泳ぎながら、中前に運んだ。意地のチーム初安打が流れを引き寄せ、下位打線で3点をもぎ取った。
「春に歯が立たなかった相手に最後まで戦え、投げ抜けてうれしい」。リベンジは果たせなかったものの、満足感はある。統合で新しくできた学校のチーム初勝利は後輩に託した。【鈴木一生】
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◇高校野球テレホンガイド−−0180・99・4558(ヨイコーコーヤキュウー)
毎日新聞横浜支局は、全国高校野球神奈川大会の試合結果をお知らせするテレホンガイドを行っています。どうぞ、ご利用ください。
毎日新聞 2004年7月13日
195校そろい開会式〔朝日新聞オンライン版 2004年7月11日〕
全国最多の195校が甲子園への1枚の切符をかけて戦う第86回全国高校野球選手権神奈川大会(県高野連、朝日新聞社主催)が10日、横浜スタジアム(横浜市中区)で開幕した。力強い入場行進や選手宣誓、始球式などにスタンドから大きな拍手が送られ、開幕試合では大会第1号の「祝砲」アーチが飛び出した。11日は11球場で22試合が行われる。
開幕試合 祝砲アーチ
10日午後1時現在の気温は29・3度。湿度は59%。横浜の上空は雲に覆われ、南西7・0bの風も吹くなど、前日までに比べ暑さがやわらいだなかで、球児の夏が幕を開けた。
開会式は参加195校の入場行進で始まった。7校合同の吹奏楽部の演奏と観客の拍手の中、選手たちは「いっち、にっ」と曇り空を吹き飛ばすような元気なかけ声をかけながら、向上高の女子生徒が持つプラカードに先導されてグラウンドを一回りした。
昨年の優勝校、横浜商大の菊地亮太主将による優勝旗返還のあと、大澤一仁・県高野連会長が「全力を尽くす中でいい試合が生まれる。ひたむきなプレーで感動を与えてほしい」とあいさつ。
両角晃一・朝日新聞横浜総局長に続き、大会名誉会長を務める松沢成文県知事も「練習の成果を発揮してすばらしい試合を展開してほしい」とエールを送った。
始球式では、3月にチアダンスの全米選手権でグランプリに輝いた厚木高ダンスドリル部の前部長田尻光さんが、上空のヘリコプターから投下された硬球で見事な投球を披露。28日に予定されている決勝まで、計194試合に及ぶ熱戦の幕開けを飾った。
今日開幕〔朝日新聞オンライン版 2004年7月10日〕
第86回全国高校野球選手権神奈川大会(県高野連、朝日新聞社主催)の開幕を翌日に控えた9日、横浜市中区の横浜スタジアムで開会式のリハーサルがあった。大会に出場する195校のプラカードを持つ向上高校の女子生徒ら約240人が約2時間、入場行進などを練習した。
熱い日差しが照りつけるグラウンドに、陽炎(かげろう)が揺れる。リハーサルは午前9時、「夏本番」の陽気のなかで始まった。
向上高校の行進が進むなか、開会式の司会を務める有馬高校の長井麻衣子さん、選手宣誓を務める川崎北高校の本吉正彦主将も本番に備えて練習した。
長井さんは「自分が出す声と球場で反響して聞こえる声との差が、予想以上にあった」。反響する声を聞いてしまうと気を取られて合間を長くとってしまうので、本番では自分の出す声に集中するよう注意するという。
本吉主将は立ち位置などをチェック。宣誓の言葉は自分で考え、監督や県高野連の先生にも相談して固めたという。本番を楽しみにしながらも「おじぎで背中が曲がってしまった。家に帰ってまた練習です」。
向上高校の生徒が持つプラカードは、今年から発泡スチロール製。木製だった以前と比べ半分の重さだ。木製の物を持った経験がある生徒は「こちらの方が掲げやすい」と喜んでいた。
横浜地方気象台によると、9日午前10時過ぎの気温は32・5度。例年より5度ほど高く、ベンチでぐったり横になる生徒もいた。10日は例年並みの気温に近づきそうだが、県高野連は看護師を球場に待機させ、万が一の事態に備える。
甲子園目指し今日開幕〔東京新聞オンライン版 7月10日〕
第八十六回全国高校野球選手権神奈川大会が十日午後一時、横浜スタジアムで開幕する。これに先立ち九日、開会式の入場行進でプラカードを持ち選手を先導する向上高の女子生徒らが同球場でリハーサルをし、本番に備えた。
全国最多の百九十五校が出場する今大会の優勝候補筆頭は春季県大会、関東大会を制した横浜。昨夏優勝し連覇を狙う横浜商大や、桐蔭学園、桐光学園、東海大相模など強豪私学も頂点を目指す。公立では春季県大会準優勝の横浜商や、創部初の第1シードとなった厚木西などが甲子園出場を狙う。
開幕戦は同球場で同日午後三時から、県商工−岸根が対戦。県商工は切れ目のない打線が特徴。四番を任された一年の佐藤大輔内野手のパンチ力に期待。岸根は小柄ながら切れのある変化球を持つエース福田賢一投手(三年)が相手打線にどう挑むか。バッテリーを組む小山和久主将(三年)の長打も注目だ。
(2004年7月10日)
全国高校野球・神奈川大会 195校、きょうから激戦へ /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年7月10日〕
第86回全国高校野球選手権神奈川大会(県高野連、朝日新聞社主催)が10日、横浜スタジアムで開幕する。開会式は午後1時から行われ、28日まで県内11球場で熱戦が繰り広げられる。公立校の再編・統合により、参加校は昨年より3校少ない195校だが、全国最大の激戦区に変わりはない。たった1枚の甲子園切符を求め、球児たちの挑戦が始まる。【内橋寿明】
9日午前、横浜スタジアムで開会式のリハーサルがあった。高野連の関係者が見守る中、校名のプラカードを持って選手を先導する向上高校の女子生徒らが行進の練習をした。式の司会進行を務める有馬高校野球部マネジャー、長井麻衣子さん(3年)、選手宣誓を行う川崎北高校の本吉正彦主将も本番さながらに声を張り上げた。
長井さんは「はっきりとした滑舌で、選手の気持ちが高まるような放送をしたい」と抱負を語った。一方、通学途中の自転車で言葉をつぶやいて宣誓の練習をしてきたという本吉主将は「失敗したので、予定より2回多く宣誓しました」と声をからしたが、「明日は楽しみです。今から、3ミリぐらいの坊主に散髪してきます」と話し、本番へ向け万全の準備を整えるという。
◇安定感抜群の横浜、追う桐蔭と桐光
横浜の優位は動かない。昨春のセンバツ準優勝を経験した涌井秀章投手、村田浩明捕手のバッテリーは安定感抜群。石川雄洋選手などがまとめる内野も穴はない。勝負所でのエンドランやスクイズの確実性などチームは成熟している。追うのは、横浜とベスト4までに対戦するブロックに入った桐蔭学園、桐光学園。さらに、昨夏の優勝校・横浜商大高、名門・東海大相模などがベスト4以降に待ち受ける。
桐蔭学園は、渡辺大和投手、主軸の長谷部崇臣選手、田中淳太郎選手らが中心。昨秋、今春の県大会は低迷したが、夏にはきっちり仕上げてくるだろう。桐光学園の2年生エースの山室公志郎投手は、130キロ台後半の直球と鋭いスライダーが武器。調子が良ければ連打は難しい。
2年連続4回目の優勝を目指す横浜商大高は、昨夏の甲子園経験者で内外野を固める。速球投手の田沢純一投手が、立ち上がりから制球良くリズムを作れば波に乗る。
東海大相模は、一昨年準優勝、昨夏はベスト4。その悔しさをかみしめる秋葉淳主将、堀内久大投手らが引っ張る。
5校を追うのは、公立の雄・横浜商、昨秋の県大会優勝の横浜創学館、選手層の厚い横浜隼人。14年ぶりの公立校出場を目指す横浜商に期待したい。【内橋寿明】
◇栗原
監督 広瀬謙司
遊 中野裕司(2)
二 ◎円道昇 (2)
三 渋谷卓 (1)
捕 朝田竜馬(2)
左 藤田俊輝(2)
一 岡村幸憲(1)
投 村山竜登(2)
右 松本哉太(1)
中 野村秀彦(1)
補 西里南海(1)
〃 青田広明(1)
今春からの新入生の入部を信じて1年間、円道、村山、中野、藤田の2年生は「4人だけの野球部」で練習してきた。主戦・村山は精神力も強い。
◇慶応
監督 上田誠
一 谷地俊太郎(2)
遊 漆畑哲也 (2)
三 湯浅亮一 (2)
右 平賀潤 (3)
左 大久保直光(2)
中 山口尚記 (1)
捕 長尾真之介(3)
投 中林伸陽 (2)
二 小林正和 (3)
補 本間秋音 (3)
〃 忠本孝英 (2)
〃 高橋玄 (2)
〃 中嶋孝幸 (3)
〃 長谷祐之 (2)
〃 小林樹典 (2)
〃 萩原啓太 (3)
〃 加藤優希 (3)
〃 内田一行 (3)
〃 水野永吉 (1)
〃 ◎大野裕貴 (3)
2年生左腕・中林がチームの浮沈を握る。チェンジアップ、カーブ、スライダーなど球種は多彩。1、2年生の多いチームを主将・大野がまとめる。
◇慶応藤沢
監督 岡本英敏
遊 ◎加藤潤也 (3)
三 地主哲平 (3)
左 安中成樹 (3)
中 竹村良康 (3)
右 前川佑作 (3)
捕 直田壮介 (2)
一 村井大志 (2)
二 中津川紘太(3)
投 飯塚優希 (3)
補 瀬古昴 (3)
〃 三輪尚巨 (3)
〃 飯田亮 (3)
〃 平野壮磨 (3)
〃 重森晃 (3)
〃 林翔太 (1)
〃 安部尚人 (2)
〃 大熊悠介 (2)
〃 勝屋彰 (2)
〃 野本健志 (2)
〃 藤本浩介 (1)
攻撃力が看板。しぶとい打撃の3番・安中、重量感のある4番・竹村に加え、村井、中津川らの下位打線も切れ目がない。投手陣が踏ん張れるか。
◇県川崎
監督 志波陽一郎
中 ◎野田将郎 (3)
三 木之内敦 (2)
遊 海老沢稔 (3)
一 小林達也 (3)
捕 水戸佑 (3)
右 折田将和 (2)
左 外立太生 (1)
二 松原剛史 (2)
投 横田和也 (3)
補 五十嵐一哉(2)
〃 中村祐也 (2)
〃 松村雅宏 (2)
〃 大塚学 (2)
主戦・横田は右横手から緩急をつけた投球を見せる。打線は積極的な打撃を心がけたい。3番〜5番の中軸を担う海老沢、小林、水戸の3年に期待。
◇県商工
監督 柴田直喜
中 ◎竹内啓一郎(3)
捕 佐藤健太 (3)
左 鈴木恵太 (3)
一 佐藤大輔 (1)
投 今井博一 (3)
二 下川英大 (3)
右 宇津野喜之(3)
三 間瀬健太 (1)
遊 久山敬裕 (3)
補 池内一也 (3)
〃 白石勇貴 (3)
〃 石井瑛 (3)
〃 佐野弘和 (3)
〃 梶健人 (3)
〃 宇津野悌之(3)
〃 木本雄貴 (3)
〃 渡具知光 (3)
〃 佐藤裕基 (3)
〃 藤本貴大 (3)
〃 新田恭介 (2)
1年秋からマウンドに立つ主戦・今井は経験豊かで頼もしい。控えの池内、白石ら投手陣は全員3年。打線もチーム打率3割5分と好調を維持。
◇県横須賀
監督 杉山清之
三 飯田勝信 (3)
二 大井翔平 (3)
左 佐藤賢一 (3)
一 塚本雄介 (3)
捕 ◎宗村元 (3)
遊 大野晃太郎(3)
中 後藤良太 (3)
右 後藤一樹 (3)
投 三上大樹 (3)
補 佐藤佳紀 (3)
〃 横山太一 (3)
〃 秋元晃司 (3)
〃 外山翔 (2)
〃 中居大輔 (2)
〃 三宅敏文 (2)
〃 坂上健一 (2)
〃 阿漕健太 (2)
〃 菊地雄介 (2)
〃 鈴木哲也 (1)
〃 岩田直大 (1)
1番・飯田、2番・大井の出塁率は高く、中軸も安定した打撃を誇る逆境に強いチーム。小泉純一郎首相、ノーベル物理学賞の小柴昌俊さんらがOB。
◇向上
監督 平田隆康
中 安住真彦 (3)
左 石丸大介 (3)
遊 高橋和広 (3)
右 多田譲治 (3)
捕 賀沢康平 (3)
一 小島直樹 (3)
三 宮部和佳 (1)
投 篠原文人 (2)
二 ◎鈴木達朗 (3)
補 宮部総一郎(3)
〃 花井圭祐 (3)
〃 川畑翔太 (2)
〃 田中敦之 (1)
〃 鈴木高生 (3)
〃 坪井将 (2)
〃 上宇都雄大(1)
〃 早川昌和 (3)
〃 畑知宏 (1)
〃 二見哲史 (3)
〃 宮原翔大 (1)
「全員野球」がモットー。主将の二塁・鈴木が守備の柱で、チームの信頼は厚い。経験豊富な捕手・賀沢は強気なリードに定評がある。
◇港南台
監督 森山淳
遊 山根祐介 (3)
二 ◎近藤祥之 (3)
中 真鍋肇 (3)
捕 前田浩平 (3)
投 菊池祐介 (3)
右 西川健太郎(3)
三 金子新 (3)
一 地引貴彦 (3)
左 望月涼太 (3)
補 佐原裕介 (3)
〃 石田紘基 (2)
〃 塚原聡 (2)
〃 天野貴大 (3)
〃 中込裕太 (3)
〃 柴奥裕吏 (3)
〃 藤井崇裕 (3)
〃 米村太吾 (3)
〃 田村将 (3)
〃 足達諭 (3)
〃 大塚真之 (2)
主戦・菊池は右上手から内角をえぐる強気の投球が持ち味。強肩捕手・前田がリードする。攻撃では走・攻・守の3拍子そろった3番・真鍋に注目。
◇港北
監督 関野豪
左 皆川暢二 (2)
二 ◎芦原剛 (3)
捕 守口朗 (3)
中 葛城英隆 (3)
一 竹崎勝矩 (3)
投 青山洋士 (3)
三 浅井年博 (3)
右 斉藤貴宏 (3)
遊 堀田信 (3)
補 藤富竜一 (3)
〃 小池祥史 (2)
〃 橋本友太 (2)
〃 川島俊一郎(3)
〃 笹原亮一 (2)
〃 菅原一悦 (3)
〃 宮前武史 (2)
〃 太田亮彦 (2)
〃 小国晃平 (2)
〃 菊原和弥 (3)
守りからリズムを作るチーム。主将・芦原と堀田の二遊間は鉄壁で、捕手・守口のリードも絶妙。長打力はないが、鋭く振り抜く打撃を心がける。
◇光明相模原
監督 本村幸雄
一 山内祐太 (3)
右 猪股亮介 (3)
中 高研二 (3)
捕 和田智樹 (2)
三 ◎茅間祐司 (3)
左 山下真人 (3)
投 兼俊巧実 (3)
二 徳岡寿 (3)
遊 上田寛貴 (3)
補 秋山亮 (3)
〃 土場悟 (3)
〃 木村良明 (2)
〃 磯田潤 (2)
〃 吉川直希 (2)
〃 川手祥夫 (3)
〃 根岸健太 (3)
〃 大久保由多賀(2)
〃 山内祥太 (3)
〃 浅羽勇太 (3)
〃 碓井亮司 (1)
主将の三塁・茅間をはじめ主力5人が昨夏の大会を経験。主戦・兼俊は右横手投げの軟投派で、3年間自宅から学校までランニングで通学した努力家。
◇光陵
監督 長束俊尚
三 角田洋輔 (3)
中 高野太郎 (3)
遊 西野貴彦 (3)
一 須黒佑真 (3)
左 ◎二宮圭 (3)
二 平井大介 (3)
右 浜田諒介 (2)
捕 渕勇人 (3)
投 峰野宏祐 (3)
補 平戸貴久 (3)
〃 渋田昭彦 (3)
〃 鈴木浩平 (3)
〃 鈴木進吾 (3)
〃 市丸健 (3)
〃 宮下勲 (2)
〃 織田啓志 (2)
〃 関川創 (3)
〃 加地雄大 (2)
〃 波田野洋介(2)
〃 佐野宏太郎(1)
「練習はうそをつかない」と猛練習を積んできた。右横手投げの主戦・峰野は1年冬のひじの手術から昨秋復帰。スライダーを武器に最後の夏を戦う。
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左から守備位置、氏名、学年◎は主将
(次回は6日に掲載します)
南関東地方予選神奈川大会組み合わせ決定〔朝日新聞オンライン版 2004年6月24日〕
もう一つの球児の夏、第49回全国高校軟式野球選手権南関東地方予選神奈川大会(県高野連主催、県教委、朝日新聞横浜総局など後援)の組み合わせ抽選会が23日、横浜市神奈川区の私学会館であった。昨年より2校多い20校が参加し、7月19日に横浜スタジアムで開幕。4球場で熱戦が繰り広げられ、29日に大和引地台球場で決勝が予定されている。
抽選会では各校主将がくじを引き、「悔いを残さないよう全力で戦います」などと一言ずつ意気込みを語った。選手宣誓は、立候補した9校の主将がくじを引き、初出場の自修館(伊勢原市)の山本治樹君(2年)に決定。山本君は「正々堂々とインパクトの強い宣誓をしたい」と話した。
神奈川大会の優勝校は8月7、8日に埼玉県で開かれる南関東大会に出場。南関東大会優勝校が同月25日から兵庫県である全国大会に進む。
ドームを目指せ・都市対抗野球県予選:
/3 相模原クラブ/東芝 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 6月10日〕
◇守備固め、機動力野球−−相模原クラブ
■チームの軌跡
創部9年目を迎えた今季は南関東予選出場をかけたクラブ選手権県予選で全川崎クラブに終盤まで競り合った。新人7人を迎え、今季岩永監督に代わり指揮を執る新井助監督は「企業チームに一泡吹かせたい」と意気込む。
■チームの特徴
昨季チームの主軸を打った2人が抜け長打力が落ちたため、セーフティーバントやエンドランを多用した機動力野球に転換。守備練習にも重点を置き、新井助監督は「1点が大事という意識がチームに浸透してきた。足で揺さぶって少ない好機を生かしたい」と話す。
■注目選手
投手陣は昨季、チームの公式戦3勝すべてを挙げた右の本格派・飛弾が今年も安定。4種類の多彩な変化球を持つ左の技巧派・菊地は打たせてとる投球が身上。右スリークオーターの川崎は直球に威力がある。新人では98年に日大藤沢高でセンバツ4強入りした田山が加入。状況に応じた打撃ができる器用な打者で攻撃の幅が広がった。主軸の抜けた穴を埋めるのが3年目の溝口、走れる4番打者として攻撃の中核を担う。
◇“一意専心”頂点目指す−−東芝
■チームの軌跡
スポニチ大会で日産自動車、三菱ふそう川崎を破り連覇を達成、幸先のいいスタートを切った。昨年4年ぶりに出場した都市対抗では優勝候補の筆頭にあげられながら初戦敗退。今年は「一意専心〜頂点へ〜」がスローガン。高見監督は「都市対抗優勝が一番の目標だが、まず予選に集中し最後まであきらめない野球をしたい」と意欲を見せる。
■チームの特徴
昨年と選手に大きな変化はなく投打とも充実。高見監督が「今年は期待できる」と話す投手陣は、中堅が成長し、即戦力の新人も加わり駒は豊富だ。
■注目選手
投手陣は、スポニチ大会で最高殊勲選手に選ばれた5年目、磯村がエース格に。銭場、中野とともに先発を担う。新人では、青山学院大出身のサイドスロー清水と193センチの長身から投げ下ろす小林、堅実な守備が持ち味の鈴木に即戦力の期待がかかる。強気の投球のアンも楽しみ。パワフルな打撃の4番松田を中心に井関、工藤など勝負強い打者がそろう。新主将の平馬が攻守の要としてチームをけん引する。
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◇高校生以下、入場は無料
社会人野球の迫力満点のプレーを野球ファンの子どもたちに広く見てもらおうと、高校生以下の都市対抗県予選(18日から、横浜スタジアム)の入場は無料です。生徒手帳など身分証明書を受付で提示して下さい。一流の野球を学ぶ場として小、中、高校生のチームでの観戦もお待ちしております。
このほかの県予選の入場料は一般券が1000円、JABA(日本野球連盟)会員券が800円です。
県野球協会
毎日新聞横浜・川崎支局
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◇相模原クラブ
位置 背番 氏名 年齢 出身校
部長 宮台俊郎 55 帝京大
副部長 関口芳裕 44 津久井高
監督 30 岩永一志 45 東海大
助監督兼内野手 9 新井敏文 34 帝京大
コーチ兼内野手 31 山口陽三 29 東京農工大
マネジャー 亀山洋子 35 北里大
〃 森本絢子 22 二宮高
〃 沢舘裕美 20 二宮高
投手 12 中村卓弘 26 桜美林大
〃 13 川崎進也 27 藤嶺藤沢高
〃 17 神藤直樹 23 堀越高
〃 18 飛弾慎一郎 22 横浜商高
〃 19 新堀琢磨 24 八王子高
〃 20 石井和也 22 東京学園高
〃 21 菊地博司 29 東海大相模高
〃 25 中屋和之 18 厚木北高
〃 26 岩谷充浩 23 保土ケ谷高
〃 36 高橋貴宏 23 東陵高
〃 63 松良佳孝 21 麻溝台高
〃 79 高橋正貴 21 志木高
捕手 6 門倉裕二 23 武相高
〃 14 下里友則 30 東京農工大
〃 27 塚原正樹 30 法政大
〃 32 山口崇 20 相模大野高
内野手 3 登石卓 23 新潟工高
〃 4 大内克信 26 仙台工高
〃 ◎ 8 古舘智治 29 相武台高
〃 10 白石正彦 27 光明相模原高
〃 23 坂井孝徳 22 日大明誠高
〃 33 加藤明俊 20 大教大天王寺高
〃 34 岩沢俊彦 23 流通経済大
〃 35 上岡勇人 20 PL学園高
〃 41 山田直樹 18 厚木北高
〃 43 小野島靖芳 22 横浜高
〃 77 望月一真 22 平塚商高
外野手 7 溝口揚三 25 帝京大
〃 28 新井幸大 28 向上高校
〃 38 田山知幸 23 明治大
〃 51 金井靖幸 25 相武台高
〃 54 小室武稔 19 法政二高
◎は主将
◇東芝
位置 背番 氏名 年齢 出身校
部長 佃滋雄 55 明治学院大
副部長 藤田玄二 42 日本大
監督 30 高見泰範 40 愛知工大
コーチ 37 鈴木肇 34 日本体育大
〃 39 岩崎毅 32 駒沢大
マネジャー 森喜紀 29 駒沢大
トレーナー 円子裕 37 筑波大
投手 11 銭場一浩 31 東洋大
〃 12 鎌倉武士 28 東北福祉大
〃 13 グエン・トラン・フォク・アン 19 東洋大姫路高
〃 14 清水芳政 23 青山学院大
〃 15 中野真博 28 青山学院大
〃 16 小野亨 21 御殿場西高
〃 17 奈須耕一 23 法政大
〃 18 木戸一雄 24 東北福祉大
〃 19 磯村秀人 26 愛知学院大
〃 32 小林基嗣 23 慶応大
捕手 20 飯田庸資 23 東洋大
〃 22 安田真範 28 亜細亜大
〃 26 迎里幸二 21 沖縄水産高
内野手 ◎ 1 平馬淳 28 法政大
〃 2 有銘眞之 27 愛知学院大
〃 3 松田直樹 24 青山学院大
〃 4 鈴木隼人 23 横浜商大
〃 5 工藤賢二 29 駒沢大
〃 7 福田敏久 29 立命館大
〃 9 露口高幸 21 西条高
〃 24 結城充弘 26 東北福祉大
〃 28 石丸裕次郎 25 駒沢大
〃 29 佐藤崇典 22 法政大
〃 31 佐藤秀樹 25 東洋大
外野手 6 井関雅也 23 青山学院大
〃 8 山本幸輔 29 横浜商大
〃 10 堺博文 23 同志社大
〃 21 友利勝成 21 沖縄水産高
〃 23 杉本邦彦 23 日大三高
〃 25 伊勢泰孝 28 法政大
〃 27 吉川祥求 27 立命館大
◎は主将
毎日新聞 2004年6月10日【神奈川】高野連の「イヤー・オブ・ザ・コーチ」に勝井直幸教諭〔朝日新聞 2004年6月12日〕
卓越した高校野球の指導者を表彰する「イヤー・オブ・ザ・コーチ」に、県内から向上高校(伊勢原市)野球部部長の勝井直幸教諭(59)が選ばれた。日本高野連が11日発表した。
「イヤー・オブ・ザ・コーチ」は野球部の監督や責任教師として20年以上の指導歴があり、かつ実績を残した人が選ばれる。
勝井さんは69年に向上高校に着任。それ以来、監督や部長として計35年にわたり野球部の指導に携わってきたことが評価された。
福岡県の久留米商業高校出身で、62年に阪神甲子園球場で行われた第44回全国高校野球選手権大会に5番中堅手として出場、準優勝を飾っている。
その後、駒沢大学などを経て教員に。向上高校野球部の監督として、76年の第58回と84年の第66回神奈川大会で、同校を決勝に導いた。どちらも敗れて優勝は逃したものの、同校野球部の基礎を築いた。
勝井さんは「まだまだたくさん先輩がいるのに、僕なんかでいいのかなとうれしく思っています。今まで野球を続けさせてくれた学校長に感謝したい」と話した。 (06/12)
軟式高校野球春季県大会 /神奈川〔毎日新聞 2004年4月30日〕
◇軟式高校野球春季県大会(29日・栄光学園グラウンドなど)
▽2回戦
三浦 3−2 聖光学院
向上 10−0 クラーク国際(六回コールド)
横浜商 21−1 自修館(五回コールド)
毎日新聞 2004年4月30日第52回関東高校ラグビー大会・県予選会 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年4月26日〕
◇第52回関東高校ラグビー大会・県予選会(25日・法政二高など)
▽三回戦
法政二 19−14 向上
慶応義塾 33−7 湘南通信
湘南工大付 58−14 浅野
相模台工 58−0 鶴見
希望ケ丘 24−19 桐蔭学園
日大藤沢 19−5 平塚学園
東海大相模 59−5 合同A
県横須賀 7−0 湘南
合同A=横浜平沼、市戸塚、柏陽、横浜、横浜創英
毎日新聞 2004年4月26日第52回関東高校ラグビー・フットボール大会県予選 /神奈川〔毎日新聞オンライン版 2004年4月19日〕
◇第52回関東高校ラグビー・フットボール大会県予選(県高体連、県ラグビー・フットボール協会主催、18日・川和高グラウンドなど)
▽2回戦
希望ケ丘 102−0 横浜商大高
湘南 26−12 松陽
合同A 21−0 合同D
向上 19−0 川和
浅野 7−0 桐光学園
平塚学園 12−12 合同B
(平塚学園が抽選で3回戦へ)
鶴見 21−7 横浜隼人
湘南通信 15−13 公文国際
合同A=横浜平沼、市戸塚、柏陽、横浜、横浜創英▽合同B=山手学院、上郷▽合同D=旭、港北
毎日新聞 2004年4月19日
第52回関東高校ラグビー・フットボール大会県予選/神奈川〔毎日新聞 2004年4月13日〕
◇第52回関東高校ラグビー・フットボール大会県予選(県高体連、県ラグビー・フットボール協会主催、11日・上郷高グラウンドなど)
▽1回戦
合同B 31−12 大磯
合同A 62−7 新城
松陽 21−0 合同F
希望ケ丘 35−5 横浜緑ケ丘
向上 132−0 神奈川工
桐光学園 39−10 合同E
湘南 不戦勝 横浜創学館
横浜商大高 32−3 相洋
浅野 32−10 合同G
鶴見 26−0 合同C
湘南通信 58−0 鎌倉学園
公文国際 42−26 日大高
合同A=横浜平沼、市戸塚、柏陽、横浜、横浜創英▽合同B=山手学院、上郷▽合同C=大船、七里ガ浜、藤沢西、湘南学園、深沢▽合同E=瀬谷、岡津▽合同F=生田、県川崎、住吉、向の岡工、市川崎総合科学▽合同G=小田原城北工、山北
毎日新聞 2004年4月13日◇高校野球春季県大会(10日・保土ケ谷球場など)
▽1回戦
山手学院 13−3 追浜
(五回コールド)
磯子工 13−6 横浜緑ケ丘
上溝 5−1 横浜南陵
湘南台 8−6 大原
川崎北 6−3 立花学園
日大藤沢 8−0 霧が丘
(七回コールド)
▽2回戦
厚木西 7−6 相洋
大清水 11−6 小田原
武相 4−2 南
横浜商 6−3 三浦
相模田名 5−1 鎌倉
神奈川工 6−5 上郷
(延長十回)
湘南工大付 7−6 秦野南が丘
川崎工 10−1 弥栄西
(七回コールド)
関東学院 13−6 足柄
(七回コールド)
桐蔭学園 5−1 慶応
横浜 10−1 向上
(七回コールド)
平塚工科 4−3 高津
横浜隼人 11−0 秦野曽屋
(七回コールド)
城山 3−2 小田原城北工
希望ケ丘 5−2 愛川
法政二 9−3 茅ケ崎
毎日新聞 2004年4月11日高校野球春季地区予選結果:/下 /神奈川〔毎日新聞 2004年4月7日〕
【湘南地区】
◇Aブロック代表校=湘南工大付▽湘南工大付 9−1 藤沢工科▽湘南工大付 3−2 慶応藤沢▽湘南工大付 6−2 茅ケ崎北陵▽慶応藤沢 13−8 藤沢工科▽茅ケ崎北陵 6−5 藤沢工科▽茅ケ崎北陵 9−2 慶応藤沢
◇Bブロック代表校=鎌倉▽鎌倉 2−1 茅ケ崎西浜▽鎌倉 10−1 湘南台▽鎌倉 10−4 藤沢総合▽湘南台 11−3 茅ケ崎西浜▽湘南台 6−2 藤沢総合▽茅ケ崎西浜 14−4 藤沢総合
◇ABブロック代表校=湘南台▽湘南台 6−5 茅ケ崎北陵
◇Cブロック代表校=鎌倉学園▽鎌倉学園 4−2 藤嶺藤沢▽鎌倉学園 11−1 七里ケ浜▽鎌倉学園 12−0 寒川▽藤嶺藤沢 9−0 七里ケ浜▽藤嶺藤沢 21−2 寒川▽七里ケ浜 3−1 寒川
◇Dブロック代表校=大清水▽大清水 5−3 日大藤沢▽大清水 13−6 大船▽大清水 16−6 湘南学園▽日大藤沢 11−0 大船▽日大藤沢 14−1 湘南学園▽大船 10−1 湘南学園
◇CDブロック代表校=日大藤沢▽日大藤沢 9−4 藤嶺藤沢
◇Eブロック代表校=茅ケ崎▽茅ケ崎 12−2 藤沢西▽藤沢翔陵 3−2 茅ケ崎▽藤沢西 5−4 藤沢翔陵
◇Fブロック代表校=鶴嶺▽鶴嶺 10−0 湘南▽鶴嶺 11−0 深沢▽深沢 13−9 湘南
【横須賀地区】
◇Aブロック代表校=横須賀総合▽横須賀総合 7−4 逗子開成▽横須賀総合 4−1 三浦▽横須賀総合 8−3 久里浜▽三浦 7−3 逗子開成▽久里浜 1−0 逗子開成▽三浦 5−2 久里浜
◇Bブロック代表校=逗子▽津久井浜 4−0 三浦臨海▽津久井浜 8−1 逗子▽逗葉 3−1 津久井浜▽逗子 16−8 三浦臨海▽逗子 10−0 逗葉▽逗葉 8−1 三浦臨海
◇ABブロック代表校=三浦▽三浦 9−2 津久井浜
◇Cブロック代表校=湘南学院▽湘南学院 14−0 大楠▽湘南学院 3−1 横須賀学院▽湘南学院 11−1 横須賀大津▽横須賀学院 11−0 大楠▽横須賀大津 12−5 大楠▽横須賀大津 7−6 横須賀学院
◇Dブロック代表校=横須賀▽横須賀 13−10 横須賀工▽横須賀 4−2 追浜▽横須賀 13−2 岩戸▽追浜 1−0 横須賀工▽横須賀工 20−7 岩戸▽追浜 11−0 岩戸
◇CDブロック代表校=追浜▽追浜 8−1 横須賀大津
【北相地区】
◇Aブロック代表校=秦野南が丘▽秦野南が丘 8−7 大和西▽秦野南が丘 9−8 相模原▽秦野南が丘 15−0 弥栄東▽大和西 3−2 相模原▽大和西 15−0 弥栄東▽相模原 28−0 弥栄東
◇Bブロック代表校=厚木西▽厚木西 10−2 愛川▽厚木西 11−3 綾瀬▽厚木西 13−3 柏木学園▽愛川 7−3 綾瀬▽愛川 8−3 柏木学園▽綾瀬 9−2 柏木学園
◇ABブロック代表校=愛川▽愛川 7−2 大和西
◇Cブロック代表校=城山▽城山 10−9 厚木北▽相原 4−3 城山▽城山 8−7 相武台▽厚木北 6−5 相原▽厚木北 2−1 相武台▽相武台 8−5 相原
◇Dブロック代表校=相模田名▽相模田名 11−1 相模台工▽相模田名 10−6 相模大野▽相模田名 8−5 橋本▽相模大野 10−0 相模台工▽相模大野 14−5 橋本▽橋本 9−1 相模台工
◇CDブロック代表校=厚木北▽厚木北 8−6 相模大野
◇Eブロック代表校=光明相模原▽光明相模原 11−0 大和南▽光明相模原 4−3 有馬▽光明相模原 5−4 上溝▽上溝 3−1 有馬▽上溝 6−0 大和南▽有馬 8−2 大和南
◇Fブロック代表校=麻溝台▽麻溝台 2−1 海老名▽麻溝台 1−0 座間▽麻溝台 7−1 上鶴間▽海老名 8−2 座間▽海老名 7−0 上鶴間▽座間 8−1 上鶴間
◇EFブロック代表校=上溝▽上溝 4−2 海老名
◇Gブロック代表校=東海大相模▽東海大相模 9−2 秦野曽屋▽東海大相模 19−5 大和東▽東海大相模 10−0 上溝南▽秦野曽屋 2−1 大和東▽上溝南 4−3 秦野曽屋▽大和東 7−5 上溝南
◇Hブロック代表校=相模原総合▽相模原総合 15−5 伊志田▽相模原総合 7−0 厚木東▽厚木 10−4 相模原総合▽伊志田 10−9 厚木東▽伊志田 10−8 厚木▽厚木東 10−2 厚木
◇GHブロック代表校=秦野曽屋▽秦野曽屋 4−2 伊志田
◇Iブロック代表校=秦野▽秦野 12−2 淵野辺▽淵野辺 6−5 ひばりが丘▽秦野 9−1 ひばりが丘
◇Jブロック代表校=弥栄西▽弥栄西 11−2 相模原工技▽弥栄西 8−5 中央農▽中央農 12−1 相模原工技
◇Kブロック代表校=向上▽向上 1−0 津久井▽向上 10−2 大和▽大和 2−1 津久井
【西湘地区】
◇Aブロック代表校=平塚学園▽平塚学園 9−0 大井▽平塚学園 10−0 山北▽平塚学園 8−1 西湘▽山北 6−4 大井▽山北 7−4 西湘▽大井 7−3 西湘
◇Bブロック代表校=小田原城北工▽小田原城北工 7−5 立花学園▽小田原城北工 1−0 二宮▽小田原城北工 12−3 旭丘▽立花学園 9−2 二宮▽立花学園 16−1 旭丘▽二宮 12−7 旭丘
◇ABブロック代表校=立花学園▽立花学園 7−1 山北
◇Cブロック代表校=相洋▽相洋 6−3 小田原▽相洋 8−0 神田▽相洋 44−1 高浜▽小田原 2−1 神田▽小田原 11−4 高浜▽神田 14−2 高浜
◇Dブロック代表校=平塚工科▽平塚工科 9−6 平塚江南▽平塚工科 5−1大 磯▽平塚工科 13−3 吉田島農林▽平塚江南 5−4 大磯▽吉田島農林 8−7 平塚江南▽大磯 12−2 吉田島農林
◇CDブロック代表校=小田原▽小田原 4−3 大磯
◇Eブロック代表校=足柄、大原▽足柄 10−0 五領ケ台▽足柄 19−0 湯河原▽足柄 8−3 大原▽五領ケ台 10−9 湯河原▽大原 4−2 五領ケ台▽大原 10−0 湯河原
毎日新聞 2004年4月7日
学会の研究者が注目 伊勢原・向上高生物部のタイワンシジミ生息状況報告〔毎日新聞オンライン版 2004年3月30日〕
相模川・金目川水系で移入種とされるタイワンシジミの生息状況を調査した伊勢原市の向上高校(清水秀樹校長)生物部の生徒たちが27、28の両日、東京の国立科学博物館新宿分館で開かれた日本貝類学会創立75周年記念大会で研究成果を報告し、一線の研究者から大きな注目を浴びた。【高橋和夫】
発表したのは今月1日に卒業した針谷応さん(18)と藤原靖夫さん(18)、新3年生で生物部長の吉田直史さん(17)の3人。ポスターセッションでの報告で、一線の専門家に交ざって発表したのは県内の高校生では初めて。
3人は生物部顧問の園原哲司教諭(50)の指導を受け、01年から03年にかけて両河川水系の119カ所で調査し、55カ所でタイワンシジミの生息を確認した。在来種のマシジミが生息していたのは1カ所と絶滅寸前に近い状態で、タイワンシジミが繁殖域を広げている実態をつかんだ。また、繁殖拡大に農業用水路が密接に関係していることや、サギ類など水鳥の足に稚貝が付着して繁殖域を広げる可能性も確認した。
向上高校のコーナーには、シジミ研究の第一人者として知られる兵庫県姫路市立水族館の増田修さんや、大阪教育大の近藤高貴教授らが訪れ、藤原さんたちから細かく研究報告を聞いた。
東京水産大名誉教授で同学会の奥谷喬司会長や近藤教授は生徒たちの研究を高く評価。調査を継続することの大切さを指摘し、発表内容を学会誌「ちりぼたん」に発表することを勧めた。大学進学後も貝類研究を続けたいと意欲を燃やす藤原さんと針谷さんは「一線の貝類研究者と話ができてとても良い経験だった。専門家からの厳しい意見やアドバイスは今後の参考になった」と話していた。
グラミー賞歌手 ジョン・メイヤーが来日〔毎日新聞 2004年3月4日〕
米国のシンガー・ソングライター、ジョン・メイヤーが公演のため来日した。初アルバムが全世界で350万枚売れ、昨年はグラミー賞を獲得。さらに同年秋に出した新作「ヘヴィアー・シングス」(ソニー)も全米1位になるなど、まさに順風満帆。26歳の気鋭に聞いた。西田 浩
◆「裸の自分」で勝負
「例えるなら、デビュー作は多くの人が親しめるようにと、装いを凝らした少しよそ行きの自分。新作は飾りを外し、裸の自分を表現してみた」
確かに、前作とは作風が大きく異なる。周到な状況設定を施し、映画の1コマを思わせるような詞の世界は、心象風景を描いた抽象的な内容に変わっている。サウンドもロック色を強め、より力強く簡潔に仕上げた。
前作で自信…飾りを外して
「前のアルバムが支持されたことが自信となって、前より安心して自分をさらけ出せた。人間関係に似ているよね。初対面の相手と親しい友人とでは、自分の見せ方は違う。どちらも本当の自分ではあるけれど。そして、詞の内容を生かすため、自然と簡潔な音作りになっていったんだ」
聴き手の共感を得る工夫はした。例えば、自宅での穏やかな生活を大切にしたいと歌う「ホーム・ライフ」。「少々年寄り臭い歌だね」と笑い、こう続けた。
「背景には、ツアーが続く生活へのストレスもあるのだが、そう言ってしまうと、芸能人の不平に聞こえてしまう。その時感じた、すてきなホーム・ライフへのあこがれを掘り下げた方が、多くの人に分かってもらえると思ったんだ」
13歳の時からギターを習い始め、2年後には、故郷・コネティカット州のクラブに出演するように。名門・バークリー音楽大学に入学したが、数か月で中退。友人のいるアトランタでライブ活動を続け、これが認められて2001年にデビューした。
「こんなに大きな成功は予期していなかったから、うれしい反面、当惑もしている。もしかしたら、一時の夢なのかもしれないとね。そうならないよう、日々、自分の音楽を磨く努力を心がけているよ」
1月には初の来日公演も果たした。東京公演では、ブルースの影響を感じさせる技巧的なギターを交えながら、時に甘酸っぱく、時にほろ苦さを帯びた豊かな歌声で、聴衆を酔わせた。
高校時代に、神奈川県伊勢原市の向上高校に1か月間の短期留学を経験した。今回の来日中、多忙の合間を縫って、同校新聞部のインタビューを受けた。
「留学した時に、すごく温かく迎えてもらったから、お礼ができればと思ってね。取材に来た生徒が付けていた校章を見たら、忘れかけていた思い出がよみがえってじんときたよ」
気さくで、温かい人柄がにじんだ。
10月25日(土)から静岡県で開催される第58回国民体育大会秋季大会に、向上高校(清水秀樹校長)から7名が出場する。同校にとって国体に出場する人数としては過去最多人数となる。
国民体育大会は、財団法人日本体育協会、国、および開催地の都道府県が共同して開催される大会で、今回で58回目を迎える。
向上高校から出場するのは、自転車競技に高見澤文孝さん(3年)、桐原洋平さん(3年)の2名、女子ソフトボールに杉山真里奈さん(3年)、ラグビーに小木曽良さん(2年)、レスリングに野口智行さん(3年)、井上明彦さん(3年)、安澤薫さん(2年)の3名だ。安澤さんと杉山さんは前回に続いて2回目の出場となる。
高見澤さんと桐原さんは7月に行われた県民大会でそれぞれ優勝、準優勝という成績が評価された。杉山さんはすでに県選抜チームとしてキャッチャーで4番としての活躍が評価された。小木曽さんも県選抜チームの一員としての活躍が評価された。野口さんと井上さんは、国体選考会で優勝しての代表入り。安澤君は、同選考会中は日本ジュニア代表として韓国に遠征していたため出場していないが、全国グレコローマンスタイル選手権大会で準優勝するなど過去の成績ですでに選考されていた。
中でもレスリングに同校から出場するのは今回で連続19回目。また、平成3年、6年、10年の大会では優勝を果たしている。レスリング部は県内に12校あり、今回出場する9名のうちの3名が向上高校の選手だ。常にインターハイなど全国レベルの大会に出場しており、数々の栄誉を手にしている。
レスリングに出場する野口さんは「皆それぞれ競技は違いますが、目標はあくまでも優勝を目指します」と意気込みを語った。
今大会には、向上高校の生徒のほかに伊勢原市在住者で、バレーボール、レスリング、ソフトテニス、馬術、弓道、陸上の6種目に7名の選手が出場する。
清水秀樹さん〔統一日報 2003年10月10日〕
アジア中心の次代を確信 正しい認識もたせたい
30回超えた韓国修学旅行 韓国政府から「産業褒章」
先月、韓国政府から外国人としては大変希である「産業褒章」を受賞した向上高等学校の清水秀樹校長。
長年にわたり、韓国修学旅行を実施し韓日青少年友好交流に尽力してきたとし、受賞された。
同校の「心の教育」の一環として実施されている「韓国・心の旅」は、1973年、223人の生徒と9人の引率教師が日本海を渡ってから今年で30年を迎えた。当時日本の修学旅行は、京都などに集団列車で実施していた時代で、戦後の修復に追われていた韓日関係から今の時代とは比較にならないほど厳しいものがあった。
同校は、もともと沖縄に修学旅行を実施していたが、「これからの時代は世界が舞台となる。なかでもアジア中心の時代が必ず到来する」と確信。当時「近くて遠い国」と言われていた「韓国」へ踏み出したのだった。
また、古代から現代にかけて日本との歴史的繋がりが深いにもかかわらず、韓国との関係について正しく理解されないままであり、次代を担う高校生に正しい認識をもたせる必要があると考えてからだ。
現在までに生徒1万1005人、教員420人、保護者15人が訪韓した。また、清水校長、本人の訪韓回数を聞くと、50回は軽く超えるという。
「語り尽くせない思い出が脳裏に浮びます」。1979年、修学旅行の最終日に「朴大統領暗殺事件」が起こり、韓国から飛行機が飛ばなくなって、急きょ日本にチャーター便を要請し夜中に帰国したこともあった。そのほか、1988年にはソウルオリンピックを観戦など歴史的事件やイベントに出会った。
予約したホテルが倒産し、探しに探して300人余りの生徒を6カ所のホテルに分散して宿泊させたことがあった。この時、清水校長がベッドに入ったのは午前3時を過ぎていた。これでも清水校長が韓国・修学旅行を続けられたのは、生徒の目を世界に向かせようとする「心の教育」を実践しているからだ。
4000人の結晶〔朝日新聞 2003年7月13日〕
第85回の大会を記念して、開会式の前に、大きな「85」の人文字がグラウンドに描かれた。参加校の登録選手や入場行進でプラカードを持つ向上高校の女生徒たち約4千人が参加した。
午前11時すぎ、洗い立てのユニホームを着た選手たちが、グラウンドに飛び出した。ベンチ入りを果たせなかった3年生部員の姿もある。
ベンチ入りする登録選手から外れた桐蔭学園高の政岡直樹君(18)は、厳しい練習をこなした仲間と一緒に芝生の感触を確かめた。「いい記念になった。残念だが、チームを支えたい」と話した。
きょう開幕 本番直前、入念に練習〔朝日新聞 2003年7月12日〕
第85回全国高校野球選手権記念神奈川大会(県高野連、朝日新聞社主催)の開幕を翌日に控えた11日、横浜市中区の横浜スタジアムで開会式のリハーサルがあった。快晴の下、出場する198校のプラカードを持つ向上高校の女子生徒ら約250人が約2時間、行進などの練習を繰り返した。
リハーサルは午前9時に始まった。強い日差しを浴びながら、女子生徒らはプラカードの持ち方や手の振り方などを念入りに確認した。
横浜高校を担当する麻生靖子さん(17)の額には汗が光っていた。「名前が浮かぶのは松坂(大輔、現西武)さんくらい。でも、手伝えるのは光栄です」と話した。
一塁ベンチ前では行進にあわせて、司会を務める立花学園高校の野球部マネジャー伊東瑞恵さん(17)がマイクに向かった。「昨年の開会式のビデオを見て練習してきたけど、実際にやってみると、自分の声が遅れて聞こえるので難しい」と緊張した様子だった。
本塁付近では、選手宣誓する五領ケ台高校の菅沼元気主将(18)がマイクに向かった。チーム仲間と相談して決めたという言葉を書いた紙はポケットの中だ。「毎日、寝る前に繰り返し口ずさんで暗記しました」
また、生徒らは開会式前にグラウンドに「85」という大きな数字を人文字で描くため、立ち位置などを確かめた。第85回にちなむ記念行事の準備も整った。
観客席は正午に開場。開会式が午後1時、開幕試合の川崎北−荏田が午後3時に開始予定。大雨の場合、開会式の入場行進はない。
夏の高校野球県大会 今日開幕〔東京新聞オンライン版 2003年7月12日〕
第八十五回全国高校野球選手権神奈川大会が十二日午後一時から、横浜スタジアムで開幕する。これに先立ち十一日、開会式の入場行進でプラカードを持ち選手を先導する向上高の女子生徒らによるリハーサルが同球場で行われた。生徒らはプラカードの見やすい高さなどを再確認していた。
(2003年7月12日)
■高校新聞コンクール、入賞校決まる〔朝日新聞オンライン版〕
第32回全国高校新聞コンクール(大東文化大学主催、文部科学省、朝日新聞社後援)の結果が1月に発表された。応募は199紙。最高賞の文部科学大臣奨励賞には、神奈川県伊勢原市の私立向上高校の「こゆるぎ」が選ばれた。表彰式は3月11日、東京・築地の浜離宮朝日小ホールで行われた。
入賞校を代表して向上高校新聞委員会の田中匡樹さんが「部員が40人、というと恵まれているように聞こえるが、意見の違いによるトラブルは絶えない。だが結局は皆が力を合わせないと、いいものは出来ない」とあいさつ。「たくさんの仲間たちの存在の大切さを感じた。収穫は取材先でいろいろな人に出会えたこと。学校と社会を結び付けられたと思う」と取材・編集の楽しさと難しさを語った。次回の高校新聞コンクールは、2003年秋に募集を開始する予定。
そのほかの上位入賞校は、次の通り。
朝日新聞社賞=旭川西(北海道)「旭川西新聞」▽大東文化大学学長賞=越谷北(埼玉)「越谷北高新聞」▽全国高等学校新聞教育研究会賞=千歳(北海道)「千高新聞」▽優秀賞=帯広柏葉、名寄、苫小牧東(以上北海道)、安積(福島)、川越(埼玉)、生田東、大船(以上神奈川)、富岳館、富士(以上静岡)、金沢二水(石川)、彦根東(滋賀)、明石城西、鈴蘭台(以上兵庫)、由良育英(鳥取)、高松北(香川)、修猷館(福岡)▽特別賞=尾道工(広島)
向上高校が文科大臣奨励賞受賞
全国高校新聞コンクールで10年連続の入賞〔タウンニュース伊勢原 2003年3月21日号〕
向上高校の新聞委員会(岐部佳織委員長)制作の『こゆるぎ』第86号(2002年10月18日号)が今年度の第33回全国高校新聞コンクール(大東文化大主催)で、栄えある文部科学大臣奨励賞を受賞した。
このコンクールには全国から199紙がエントリー。同賞は最も優秀な紙面に贈られるもの。10年連続入賞の快挙を遂げている同校では、5年ぶり2回目の受賞となる。受賞作は、今年卒業した3年生19人を中心に、当時の新聞委員会全員が一丸となって作り上げたもの。「伊勢原でBSE感染牛広がるその波紋」などのタイムリーな記事から「幼児虐待の現状」「開成町からサギが消えた」といった深刻なテーマを扱う特集まで、内容は多岐にわたる。
制作は一人一人が企画書を提出するところから始まり、何度も話し合いを重ねて煮詰めていく。サギがいなくなった開成町で地元住民の取材にあたった1年生の生徒は「1件1件まわって話を聞いたので、結構大変でした」と話す。委員長の岐部さんは「幼児虐待の取材では、生々しい話を聞くことができた」と強く印象に残った様子だが「色々なところに行けるのが楽しいです」と笑顔を見せた。
3年生が卒業したため、現在委員数は27名。放課後には真剣な顔で新聞制作に取り組む姿が見える。カラー刷りの『こゆるぎ』と、校内のニュースをテーマごとに取り上げる『TOPICS』の2本立てはスケジュール的には少々ハード。それでも「読んでくれているのを見ると、とても嬉しい」と委員のメンバー。顧問の山田貴久先生は「楽しそうにやっています。チームワークがいいですね」と話す。新聞委員会は、今後もさらなる活躍が期待できそうだ。
「眠れない日もあった」〔タウンニュース伊勢原板 2002年11月22日号〕
○…年間8回発行している学校新聞『こゆるぎ』。その第86号が、11月11日に行われた『第52回神奈川県中学校・高等学校新聞コンクール』高校の部で最優秀賞を受賞した。受賞作品はカラー2ページを含む全18ページ。内容は学校行事ばかりでなく、BSE問題の記事なども掲載、“男子ロッカーを考えよう”や“ダイエットを考える”などの特集も盛り込まれている。「作りたいものが作れました。みんなで作ったものが評価されたのがうれしい」と自然と笑顔になる。
○…今回の新聞には、3年生最後ということもあり、メンバーがあたためてきた企画を詰め込んだ。本人も三宅島の企画を提案したが、班長会議でまさかのダメ出し。寄生虫館を担当することに。不本意ながらも取材を始めると、「3年間で一番楽しい取材になりました」と細い目をさらに細めて楽しそうに話す。もともと企画を考えるのが好きで、取材は不得手。自他ともに認める話し下手がその原因のようだ。それでも取材に同席した顧問の山田先生に、反論する場面も。自分の意見ははっきり言う。
○…中学校では柔道部に所属。高校では「いろいろやってみたかったから」と新聞委員会を見学に立ち寄ったところ、先輩に勧誘され入会を決めた。実は文章を書くことが苦手だったのだとか。委員長への抜擢も先輩からの指名。“長”を務めるのははじめて。就任後は、委員46人の意見をまとめるのに苦労が絶えなかった。眠れない日もあったほど。「同学年の女子に優秀な人が多くて…」と肩をすぼめる。
○…「新聞作りを通して情報の大切さを知りました」と、将来の夢はコンピューターを利用して情報を提供していくこと。今は推薦入試の結果待ち中。合格したら、その後の時間はコンピューターの勉強に使う。出掛けるときは常に本を持ち歩く。通学電車の中は趣味の読書を楽しむ時間だ。両親と弟と4人家族。
今だからこそ日韓交流 [神奈川新聞オンライン版 2001年7月26日]
◆教科書問題の余波さまざま
「教科書問題」が騒がれる今こそ、若い世代の交流を−。韓国・京畿道の盆唐大真(ブンダンダイシン)高校の二年生約八十人が来日、私立向上高校(伊勢原市見附島、清水秀樹校長)の生徒と友情を深めている。文化の違いを越え、一緒に東京訪問するなど相互理解に努めており、今秋には向上高生が韓国を訪問する予定。交流の行方が注目された湯河原町には、姉妹都市の忠州市から町長を招待したいとの連絡が入った。しかし、教科書問題の余波は草の根交流にも波紋を広げており、「反日感情が不安」などとして、韓国ツアーを中止する動きも出ている。
裏をかきすぎた 〔朝日新聞 1995年1月1日日曜日〕
激戦区神奈川から初出場の向上は南宇和にPK戦で敗れた。
立ち上がりから独創的な中央突破で相手DF陣を翻弄し、2点を先行。それが後半追加点を奪えないうちにペースが変わり、追いつかれた。「3点目も取れましたね。裏をかきすぎた」と、2点目を奪ったFW鈴木。それでも「自分たちのサッカーができた。神奈川の頂点に立てただけでも誇りを持てる」と笑顔で話した。
粘る向上突き放す
桐蔭学園14回に5点〔朝日新聞 1984年7月31日火曜日〕
(桐蔭学園は13年ぶり2回目)
桐蔭学園が延長戦の末、向上を突き放した。十四回岩崎四球。瀬尾のバントが安打となり一、二塁。一死後大久保が四球で満塁。ここで高須、関川が速球を狙い打って2点。さらに志村亮のスクイズ、青木の左前適時打などで計5点を加え試合を決めた。
向上は打のチームらしく粘った。七回には高橋の本塁打で同点に追いついた。十四回にも3安打を集め2点を返し、桐蔭学園をおびやかした。八,九回にバント失敗で併殺を喫するなど、バントの巧拙が勝敗の分かれ目となった。
今度は監督で甲子園
桐蔭学園が十三年ぶり二度目の出場を決めた。現在の同チームを率いる土屋監督は初出場で初優勝を飾った当時の捕手。選手には兄貴分的存在で、今でも志村亮投手の投球を受け注意を与えている。この日、試合前も投球を受けた土屋監督は今までにない激戦の連続だった今大会。前日の綾瀬戦の苦しい戦いに「オレの時も準決勝でやっと逆転した。よく似てるよ。」と暗示をかけるなど、これまで豊富な経験を随所に生かした。選手から今度は監督として甲子園出場に「全国一の激戦区の神奈川の代表ですから、仲間の分まで暴れたい」ときっぱり。
野球部員が集団で盗み 伊勢原の向上高校 〔朝日新聞夕刊 1981年6月1日〕
神奈川県伊勢原市沼目の私立向上高校(宮崎道忠校長)で5月、野球部員十二人が事業部室からネクタイ、運動着などを盗み、家に持ち帰ったり、友人にやっていたことだ一日明るみに出た。同校では同日、県高野連に事件を報告最終的な方針を決めるが、対外試合辞退の公算が大きい。
学校側の話によると事件があったのは五月二十日ごろ。練習後の夕方、二年生の野球部員十一人と三年生一人の計十二人が野球部室と廊下を隔てて向かい側にある事業部室から販売用のネクタイ、ネクタイピン、くつ、運動着など約三十点を盗んだ。生徒はこれらをそれぞれ、自宅に持ち帰るか友達にやっていた。事業部室には外部の業者が入り、火、金曜の生徒の学用品などを売っているが、二十日は閉まっており、生徒の話ではカギもかかっていなかった。という。同校では、同月二十二日に事業部から学校側に報告があり、よく二十三日に野球部員に問いただしてわかった。
同校では盗んだ品物を回収するとともに、取りあえず事件を起こした生徒を自宅待機処分とした。また一日、県高野連に報告、最終的な方針を決めるが、宮崎校長は「こちらから対外試合辞退もありうる。」といっている。