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変わらぬ理念


 本校の全校野球応援は、硬式野球部が全国高等学校野球選手権神奈川大会に初出場した1966年から始まった。
 当時本校は、校名を「湘北」から「向上」に変更した直後で、体育科を設置して全国から選手を集め、3年以内に甲子園に出場する事を目標としていた。
 全校野球応援を行ったのは、全校を一つにまとめることが目的で、「野球でも、応援でも勝つ」がスローガンであった。応援の練習は大会の1ヶ月以上前から始められ、内容もスクールカラーの陣笠をブラスの演奏に合わせて回したり、踊りの師匠をしていた生徒に応援席で日本舞踊を踊ってもらうなど、派手なものであった。
 甲子園での応援を意識し、1969年には現在も使われている応援歌が登場、スクールカラーの下敷きで人文字をつくったり、その年に流行したキャラクターのマスコットを作るなど、「見せる応援」は継続された。
 この数年は、シンプルな応援スタイルが取り入れられ、人文字やマスコットは登場しないが、学校を一つにまとめるという当初の理念は生き続けている。

※向上高校新聞委員会発行の「こゆるぎ」第74号1面より引用させて頂きました。